理系出身ですが英語教えてます
受験英語という「最高の素材」と
映画の中で使われる英語の「リアリティー」を
真理を求める「科学者の視点」を通して調理・提供していきます
2015年12月31日木曜日
1月17日のセミナー、申し込み受付開始しました!
http://kokucheese.com/event/index/364668/
今年はあまりセミナーを行えなかったのが心残りでした。
来年は少しスタイルを変え、10名程度の少人数のセミナーの数を増やしていくつもりです。
内容は「映画を使った英語の勉強法」と「目標達成の技術」が主軸になります。
今回は2015年9月に公開された映画『キングスマン』を使ってワークを行います。
映画をご覧になった方はもちろん、まだご覧になっていない方も、映画を使った英語学習に興味がある方は、お気軽にお申し込みください。
2015年12月27日日曜日
今年のスパイ映画の中で『キングスマン』がダントツで好きな理由
日本では9月に公開された映画『キングスマン』
やっとブルーレイ・DVDが発売されましたね。
KINGSMAN / キングスマン ブルーレイ プレミアム・エディション(初回限定版) [Blu-ray]

今年はトム・クルーズ主演の大ヒットシリーズ、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』、『シャーロック・ホームズ』のガイ・リッチー監督最新作の『コードネーム U.N.C.L.E.』、シリーズ24作目となる『007 スペクター』といったスパイ映画祭りでしたが、僕が一番惚れ込んだのはマシュー・ボーン監督、コリン・ファース主演の『キングスマン』でした。
僕が特定の作品を好きになる理由は、娯楽性とメッセージ性のバランスが取れていることです。
その点、ミッション・インポッシブルはいつも通りトム・クルーズが大活躍するので楽しいんですが、「娯楽性:メッセージ性=7:3」くらいで、娯楽性が強すぎるんです。
ガイ・リッチー監督の作品はいつも娯楽性マックス 、『シャーロック・ホームズ』もブラッド・ピット主演の『スナッチ』も大好きな作品ですが、「娯楽性:メッセージ性=10:0」なんです。(0は言い過ぎかもしれませんが、そういう作風なので...)
『007 スペクター』も 「娯楽性:メッセージ性=8:2」くらいでしょうか。
映画としては星5つ、最高に楽しかったんですが、入れ込むほど好きにはなれませんでした。
前作『007 スカイフォール』はもう少しメッセージ性が強い印象だったんですが、今作はダニエル・クレイグが演じるジェームズ・ボンドの集大成だけあって、娯楽性が強目でした。
そして、『キングスマン』はというと、 「娯楽性:メッセージ性=5:5」で絶妙にバランスが取れているんですね。
ストーリーの中で一貫して語られる、MANNERS MAKETH MAN「マナーが紳士を作る」というモットーは、教える立場にいる僕にはこれ以上ないほどの言葉です。
マナー不足が社会問題にもなってますし、スパイである前に紳士的なキングスマンの振る舞いは、映画を観る前と観た後では、実生活にも影響するほどカッコいいんです。
実際、僕はキングスマンを観てから、より服装に気を使うようになりましたし、マナーについて以前よりも深く考えるようになりました。
日本語で言う「マナー」は歩きタバコをしないとか、電車の中で携帯で話さないとか、人として当たり前のことばかりですが、mannersは「行儀・作法」、もっと高いレベルで振る舞いを良くしていくことなんです。(ちなみにmannersは「作法」ですが単数形mannerは「方法」という意味です)
コリン・ファース演じる主人公、ハリーが語る言葉には「生まれや環境で人生は決まらない。学ぶ意欲さえあれば人は変われる。」という強いメッセージが込められていますね。
スパイ映画としての描き方も、最近のシリアス路線や、単にカッコいいアクションがあるだけでなく、若者の成長物語が主軸になっているので共感できます。
さらに言えば、悪役の女性が義足であることにも意味があり、教会でのシーンで殺されるのが、差別主義者であることにも意味があります。(ブルーレイの特典映像でも監督が語っていますね)
他に僕が好きな映画には『Vフォー・ヴェンデッタ』、『インターステラー』がありますが、Vフォー・ヴェンデッタは近未来の独裁国家が舞台なので、政治について考えることができます。『インターステラー』は環境問題により生活できなくなってしまった地球を抜け出し、別の銀河に居住可能な惑星を探しに行く話で、宇宙に対するパイオニア精神や、実際に起こりうる環境問題が語られています。「家族愛」がテーマになっていることも好きな理由です。
『キングスマン』はヴァイオレンスな描写が多い映画ですが、決してグロテスクではない(多少血はでますが)ので、作品に込められたメッセージを考えつつ、是非楽しんでいただきたいと思います。
やっとブルーレイ・DVDが発売されましたね。
KINGSMAN / キングスマン ブルーレイ プレミアム・エディション(初回限定版) [Blu-ray]

今年はトム・クルーズ主演の大ヒットシリーズ、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』、『シャーロック・ホームズ』のガイ・リッチー監督最新作の『コードネーム U.N.C.L.E.』、シリーズ24作目となる『007 スペクター』といったスパイ映画祭りでしたが、僕が一番惚れ込んだのはマシュー・ボーン監督、コリン・ファース主演の『キングスマン』でした。
僕が特定の作品を好きになる理由は、娯楽性とメッセージ性のバランスが取れていることです。
その点、ミッション・インポッシブルはいつも通りトム・クルーズが大活躍するので楽しいんですが、「娯楽性:メッセージ性=7:3」くらいで、娯楽性が強すぎるんです。
ガイ・リッチー監督の作品はいつも娯楽性マックス 、『シャーロック・ホームズ』もブラッド・ピット主演の『スナッチ』も大好きな作品ですが、「娯楽性:メッセージ性=10:0」なんです。(0は言い過ぎかもしれませんが、そういう作風なので...)
『007 スペクター』も 「娯楽性:メッセージ性=8:2」くらいでしょうか。
映画としては星5つ、最高に楽しかったんですが、入れ込むほど好きにはなれませんでした。
前作『007 スカイフォール』はもう少しメッセージ性が強い印象だったんですが、今作はダニエル・クレイグが演じるジェームズ・ボンドの集大成だけあって、娯楽性が強目でした。
そして、『キングスマン』はというと、 「娯楽性:メッセージ性=5:5」で絶妙にバランスが取れているんですね。
ストーリーの中で一貫して語られる、MANNERS MAKETH MAN「マナーが紳士を作る」というモットーは、教える立場にいる僕にはこれ以上ないほどの言葉です。
マナー不足が社会問題にもなってますし、スパイである前に紳士的なキングスマンの振る舞いは、映画を観る前と観た後では、実生活にも影響するほどカッコいいんです。
実際、僕はキングスマンを観てから、より服装に気を使うようになりましたし、マナーについて以前よりも深く考えるようになりました。
日本語で言う「マナー」は歩きタバコをしないとか、電車の中で携帯で話さないとか、人として当たり前のことばかりですが、mannersは「行儀・作法」、もっと高いレベルで振る舞いを良くしていくことなんです。(ちなみにmannersは「作法」ですが単数形mannerは「方法」という意味です)
コリン・ファース演じる主人公、ハリーが語る言葉には「生まれや環境で人生は決まらない。学ぶ意欲さえあれば人は変われる。」という強いメッセージが込められていますね。
スパイ映画としての描き方も、最近のシリアス路線や、単にカッコいいアクションがあるだけでなく、若者の成長物語が主軸になっているので共感できます。
さらに言えば、悪役の女性が義足であることにも意味があり、教会でのシーンで殺されるのが、差別主義者であることにも意味があります。(ブルーレイの特典映像でも監督が語っていますね)
他に僕が好きな映画には『Vフォー・ヴェンデッタ』、『インターステラー』がありますが、Vフォー・ヴェンデッタは近未来の独裁国家が舞台なので、政治について考えることができます。『インターステラー』は環境問題により生活できなくなってしまった地球を抜け出し、別の銀河に居住可能な惑星を探しに行く話で、宇宙に対するパイオニア精神や、実際に起こりうる環境問題が語られています。「家族愛」がテーマになっていることも好きな理由です。
『キングスマン』はヴァイオレンスな描写が多い映画ですが、決してグロテスクではない(多少血はでますが)ので、作品に込められたメッセージを考えつつ、是非楽しんでいただきたいと思います。
2015年12月7日月曜日
『007 スペクター』のQのジョーク
『007 スペクター』、公開初日に観てきました。
満足度はMAX、めちゃくちゃかっこよかったです!!!
ダニエル・クレイグが主演になってから4作目になりましたが、今までの作品の伏線を回収していくので、『カジノロワイヤル』、『慰めの報酬』、『スカイフォール』を観てから鑑賞するのがオススメです。
少なくとも『スカイフォール』は観ておいたほうが楽しめるでしょう。
監督は『スカイフォール』と同じくサム・メンデス。
「家族」がテーマなので、MやQを始めとする仲間達とのコンビネーションも今回の見所です。
僕はQのキャラクターが大好きなので、今回は彼のセリフを紹介します。
これは『スカイフォール』のセリフなのですが、ボンドにスパイアイテムを渡す際に次のセリフを言っていました。
Good luck out there in the field... And please return the equipment in one piece.
the equipmentはスパイアイテムのことですね。
これを"in one piece"で返すように言っています。
このinは「形式のin」なので 「ひとつにまとまった形式で」という意味から「無事に」という意味になります。
→「形式のin」は write in English というときのinと考えていいです。
英語という形式で書くということです。
in alphabetical order 「アルファベット順に」、in pencil「鉛筆で」などのinも同じですね。
そして今回の『スペクター』では次のセリフを言っています。Qがジョークを言って、自分で笑うというコミカルなシーンです。
I thought I told you to bring it back in one piece, not bring back one piece.
最初は in one piece「無事に」となっていますが、not bring backの後ろはinがなく、単にone piece「ひとかけら」となっています。
ボンドに対して、前回アイテムを「無事に」返すように言ったのに、ボンドが借りた物をめちゃめちゃに壊して「ひとかけら」しか返さなかったことに対して皮肉を言っているんですね。
イギリス人はこういう皮肉めいたジョークが好きですね。
字幕は戸田奈津子さん。今回は字幕をあまり見ないようにしていたので、なんとしていたか覚えていませんが、英語を聞き取っていないとQのシャレたジョークを正しく理解するのは難しいのではないかと思います。
*****
12月12日からはQのポスターが劇場で配布されるそうですね。
僕もすっごく欲しいですが、当日朝から動かないといけないので難しそうです。
おそらく1日で配布し終わるので、あとでヤフオクで手に入れようかなと思っています...
かっこいいなあ...
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