公開初日に観に行きました。
監督は『アベンジャーズ』(2012)と同じジョス・ウェドン。
ルッソ兄弟が監督した『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)が抜群に面白かったので、期待はそこそこに行きましたが、監督は違えど、いい影響を受けて傑作に仕上がっていたと思います。
冒頭の戦闘シーンで一気に心を鷲掴み、アベンジャーズのメンバーがパーティーに参加するプライベートな一面、ホークアイことバートンの家族愛、本当はX-MENだけど大人の事情で改造人間という設定のスカーレットウィッチとクイックシルバーなどなど...見所もりだくさんです。
....が!
今回注目したいのは歴史的な背景です。
『キャプテンアメリカ/ウィンター・ソルジャー』ほどではないですが、アメリカの政策を暗に批判しているのが感じるられ、面白かったです。
※この先ネタバレあり
※ウィンターソルジャーのネタバレもあります
ウィンターソルジャーで描かれていたのは、アメリカ政府に属する正義の組織S.H.I.E.L.D.が実は敵に乗っ取られていたということでした。
映画の中で行われていた 「インサイト計画」では、テロリストをスパイ衛星で見つけ出し、テロを行う前に殺してしまうというシステムが作られていましたが、これが敵の手に渡っちゃうんですね。
現実の世界でもテロ対策として様々な技術が導入されていますが、 優れた技術が増えるほど、敵に利用されるリスクも増えるということを描いているのだと思いました。
今回の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』ではアメリカを象徴するのが、アイアンマンです。優れた技術を持っていますが、敵に利用されてしまいます。
思い返してみると、『アベンジャーズ』でもロキがハルクを利用しようとしましたね。
ロキはメタメタにやられちゃいましたが。笑
アイアンマンに対抗するのはいつもキャプテン・アメリカです。思想としては理想的な、新しいアメリカを象徴しているのだと思います。
人口知能の暴走は映画では描き尽くされた古典ですが、今の社会問題のエッセンスが入っているとやはり面白いです。
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