2015年5月8日金曜日

日曜日は東京で勉強してきます

今週日曜、5月10日は土岐田健太先生のセミナーに参加します。

タイトルは「たった50分で一生忘れられない英単語の授業」 。

社会人の英語やり直し向けの第1部と、英検準1級と1 級向けの資格対策の2部構成だそうです。

昨年度はスケジュールが合わず、あまり参加できなかったので久しぶりですが、

いつも目から鱗の知識と知恵を伝えてくださるので、今回も楽しみです。

http://ameblo.jp/kyouyoutoeigo/entry-12022389313.html

2015年5月6日水曜日

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』観てきました。



なかなかタイミングが合わず、やっと観に行けました。

アカデミー賞、ゴールデングローブ賞など数々の賞を受賞しているだけあって、素晴らしい作品でした。

◇あらすじ

かつてヒーロー映画『バードマン』で一世を風靡した俳優リーガン・トムソン(マイケル・キートン)は、落ちぶれた今、自分が脚色を手掛けた舞台 「愛について語るときに我々の語ること」に再起を懸けていた。しかし、降板した俳優の代役としてやって来たマイク・シャイナー(エドワード・ノートン)の 才能がリーガンを追い込む。さらに娘サム(エマ・ストーン)との不仲に苦しみ、リーガンは舞台の役柄に自分自身を投影し始め……。(シネマトゥデイ http://www.cinematoday.jp/movie/T0016565)

◇感想

ネタバレを避けるため、結論には触れません。

謎の多い映画ですが、冒頭のレイモンド・カーヴァーの引用を思い返すと、ラストシーンで感動できます。

引用はこちら
And did you get what you wanted from this life, even so?

I did.

And what did you want?


To call myself beloved, to feel myself beloved on the earth. 

字幕は

「この人生で望みを果たせたのか?

果たせたとも

君は何を望んだのだ?

”愛される 者”と呼ばれ

愛されていると感じること」

となっていました。

belovedが「愛される者」となっていますが、要は「愛されていると実感できること」を望んでいるんですね。

この意味を頭に入れてラストシーンを見ると、サムの表情が意味するところが理解できるはずです。

◇好きなシーン

全編通して、ハリウッド映画業界やアメリカ文化を風刺するブラックジョークでいっぱいなんですが、特に俳優を探すシーンが好きです。

ウディ・ハレルソン、マイケル・ファスベンダー、ジェレミー・レナーが言及されますが、それぞれ『ハンガー・ゲーム』、『X-MEN』、『アベンジャーズ』に出演している俳優です。



「とりあえずヒーローものに出しとけ」というハリウッド映画の風潮を風刺しているんですね。
主演のマイケル・キートンも実際に『バットマン』(1989)でヒーローを演じていたことも相まって痛快なブラックジョークになっています。

このときのセリフで使われている put him in a cape という表現も面白いです。

直訳は「ケープの中に入れる」ですが、前置詞inは「中」→「包まれている」という意味から「服を着ている状態」を表せるので、「ケープを着せる」という意味になります。
(映画『メン・イン・ブラック』のinも同じ意味で「黒服を着た男たち」になりますね。)


ヒーローと言えばケープ(マント)なので、「ヒーロー映画に出す」という意味になるんですね。



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ゴールデンウィークも今日までですね。

今日は授業がないですが、家で作業して、終わればご褒美として『シンデレラ』を観にいくつもりです。

実は、ゴールデンウィークという名前は映画を観るためのゴールデンタイムという意味合いでついたそうです。

『バードマン』は映画業界に対する強い風刺や、家族との関係や仕事に対する葛藤を独自の視点で描いた作品です。好みは分かれると思いますが、まだ上映中なので是非映画館でご覧になってください。