2015年4月5日日曜日

『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』(2002)【オススメ映画100選】1/100


文化を学べたり、いいセリフがある映画を中心に、英語講師の視点でオススメの映画を紹介していきます。

◇あらすじ

『 マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』 はアメリカを舞台にしたラブコメディ。
 ギリシャ系アメリカ人女性と、普通のアメリカ人男性が結婚します。

◇オススメポイント

異文化間のコミュニケーションを描いたもので、これ以上の作品はないでしょう。
「ギリシャ人はギリシャ人と結婚しなくてはならない」と刷り込まれて育ったトゥーラはごくごく普通のイケメン(?)アメリカ人に恋に落ちます。ギリシャ人であることを誇りに思っているお父さんに猛反対されますが、徐々に打ち解けていきます。

日本人からみると、アメリカ人はテンションが高くて、すぐハグするイメージがあると思いますが、ギリシャ人はそんなアメリカ人が引いてしまうくらいハイテンションで、ものすごい勢いでハグします。

ハグやキスなどの接触行動は文化によって違うことが知られていますが、映画で疑似体験できるところがいいです。

もちろん映画なので、脚色はありますが、強烈なハグを受けてドン引いているアメリカ人がコミカルに描かれています。

結婚式もギリシャ式で行われるのですが、ギリシャ式の結婚式では花嫁がバージンロードを歩く時にみんなでツバを吐きかけます。魔除けの意味があるらしいのですが、なかなかの衝撃です。笑

式は終始ギリシャ語で行われるので、参列した花婿の両親にとってはチンプンカンプンなんですが、このときに父親が言う"It's all Greek to me." というセリフもシャレがきいていていいですね。

字幕では「何を言ってるのかしら」に対して「ギリシャ語さ」となっていますが、この表現はシェイクスピアの引用で「チンプンカンプンだ」という意味で使われるので、言った後のお父さんの顔が得意げなんですね。





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