2014年8月2日土曜日

『GODZILLA ゴジラ』 whatever it takes




あらすじ

ゴジラが起きて、芹沢教授(渡辺謙)のテンションがあがります。

『GODZILLA ゴジラ』で学ぶ英語表現

原発事故について調べている父親(ブライアン・クランストン)が"whatever it takes"と口癖のように言っているのですが、息子のフォード(アーロン・テイラー=ジョンソン)も父親の意志を継いで同じ表現を使っています。



あるシーンでのお父さんのセリフ

Ford... go home to your son... keep him safe, whatever it takes... whatever it takes. 


whatever it takesをおさえるポイントはtakeの意味です。

takeは「とる」という意味から「奪う」→「必要とする」と派生させて考えましょう。

たとえば
It takes two hours to go to the station.「駅に行くのに2時間かかる」
というおなじみの表現でも、itの中身は to go to the stationなので、
直訳すると、「駅に行くことが2時間奪う」→「駅に行くことが2時間必要とする」
となります。

whatever it takesも直訳すると「たとえそれが何を必要としても」
となるので「何が何でも」「どんな犠牲を払っても」という意味で使われます。


最後に、入試問題で確認しましょう。
問 与えられた英文の内容を伝える文として最も適切なものを一つ選びなさい。
 He promised to do whatever it takes to improve his grades.
 1.He took something to make his grades better.
 2.He made a promise to move to a higher grade.
 3.He said he would try his best to get better grades.
 4.He said he would absolutely take whatever score he gets.
 京都産業大学




















解答

「彼は何が何でも成績を上げると約束した」と同じ意味の文を選ぶので、答えは3ですね。
 お父さんのセリフではwhatever it takesは副詞として「何が何でも」と使われていましたが、ここではdoの目的語として使われています。

do whatever it takes to V も直訳から考えると簡単ですね。
Vすることが必要とすることは何でもやる」となるので、
「何が何でもVする」となります。

takeの「奪う」「必要とする」という意味を考えると、
1や4の選択肢で使われているtakeはひっかけだということが分かりますね。















8 件のコメント:

  1. 岡崎先生

    訳に頼りすぎない、言葉の持つ核心による英文解釈ですね。
    このやり方の方が不思議と納得できますね。
    英語の成立過程を垣間見る感覚というか、実際にその言葉を話し、成立させていった人々の感情や考え方に思いを馳せてしまいます。

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    1. 銀月さん

      お返事が遅くなってしまいすみません。

      感情まで考えるとはすごいです。makeやhaveなどの基本動詞は調べてみると、昔の人の思想に根ざしていて面白いですよね。「英語の語源探訪」(織田哲司)という本にあるmakeの話は鳥肌がたったので、読まれてなければチェックしてみてください。

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  2. 岡崎先生

    お忙しい中で、お返事くださって嬉しいです。ありがとうございます♪
    岡崎先生はいろいろなご本をご存知なんですね。探してみようと思います♪
    映画のお話も、またしましょうね(^^)ノ

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  3. 銀月さん
    今日はオフだったのでゆっくり映画を観ていました。明日からまた夏期講習なので頑張ります!
    本だと『音読したい映画の英語』もオススメです。『いまを生きる』、『小説家を見つけたら』、『タイタニック』、『ロミオ&ジュリエット』などの名作のセリフとその背景が書いてあって、楽しく読めると思います。
    是非またお話しましょう!

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  4. 岡崎先生

    タイタニックは語れますよ♪(笑)
    撮影秘話とかセリフとかカットされたシーンとか…たまにものすごくのめりこんじゃう映画と出会えるんですよね。
    映画を見た後に、喫茶店とかで感想を話したりするのも映画の楽しみですね。
    忙しい時期を過ぎたら、ご紹介くださったご本を探しに&500日のサマーをもう一度借りに行くつもりですρ(^^)ノ
    先生も、お身体を大切にお仕事頑張ってくださいね。

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    1. 銀月さん

      タイタニックいいですよね。公開当時小学生でしたが、母に連れられて映画館で観たのを覚えています。
      『アメイジング・スパイダーマン』の音楽がタイタニックと同じ人で、繊細な音楽を作っています。2の音楽はハンス・ジマーなので、ものすごくテンションが上がるタイプの音楽ですが、どちらも良さがあるのでのでオススメです。
      監督は『(500)日のサマー』と同じマーク・ウェブなので、心理描写がナヨっとしていますが面白いです。

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  5. 岡崎先生

    何度もお邪魔してます。
    お仕事のきりがついたら、また記事を更新してくださいね。
    楽しみに待っていたりします。(*^^*)
    9月が来たら、また映画に行きやすくなりますね♪

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  6. 銀月さん

    いつもありがとうございます。
    8/29公開のLUCYが楽しみなので、観に行き次第記事を書きたいと思います!

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