●基本情報
舞台は1800年代のアメリカ。バイオリニストとして暮らす自由黒人が、ある日奴隷として売り飛ばされ、12年の奴隷生活を強いられた、実話に基づく作品。●感想
黒人の奴隷制度のことは、たしか中学の社会でも出てくるので、なんとなく知っている人は多いはずです。しかし、その実体は?
奴隷制度や差別は大学入試のテーマにもなるので、ある程度は調べて知っているつもりでいましたが、この映画を観て、まだまだ何も知らなかったと、恥ずかしさを感じました。
鎖に繋がれ、ムチを打たれ、簡単に殺される。
最近の奴隷制度を描いた作品、『ジャンゴ 繋がれざる者』(2013)を観た時もかなりの衝撃を受けましたが、こちらはタランティーノ監督の作品なので、痛快で、カッコ良い部分が際立っていたように思います。(もちろんいい意味で。)
『それでも夜は明ける』は 、『ジャンゴ 繋がれざる者』とは比べ物にならないほど悲しいです。
予告やレビューを観ていると、「希望」を感じるような作品であるように紹介されていますが、僕は、「力強さ」は感じましたが「希望」は全く感じませんでした。
ネタバレになるので、史実にしか触れませんが、原作を書いたソロモン・ノーサップはその後の裁判でも敗訴していますし、どこで、どうやって死んだかも分かっていないんです。
重く、突き刺さるテーマであり、見るのがつらいシーンもたくさんありますが、過去の悲しい事実をよりリアルに感じるため、観ておくべき作品だと思いました。
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