2013年12月31日火曜日

【2013年映画満足度ランキング】+ひとこと感想

個人的な好みを存分に反映させたランキングなので、
そのあたりを理解して読んでいただけると助かります!

ではさっそく、1位〜10位までを。


第1位 『ゼロ・グラビティ』


もう好みとか関係なく、ダントツの第1位でした。
映像の美しさも脚本も編集も全てカンペキ。

ただの宇宙パニック映画じゃないです。
あらゆる人にオススメできる人間ドラマです。

緻密に計算されたメタファーと対比も素晴らしいです。

邦題には無重力であることを示すため「ゼロ」がついていますが、
原題はGRAVITY(重力)です。
これだけ意識して観るとよりいっそう素晴らしいはずです。

DVDやブルーレイで観るのはもったいないです。
映画館の大画面と音響あってこその映画だと思います。
公開終了したら、一生体験できない美しさがあります。
まだ公開中なので、是非映画館で、IMAX3Dで、楽しんでください。


2013年12月20日金曜日

『おおかみこどもの雨と雪』 日本人がオオカミ人間を描くとこうなる

金曜ロードショーで放送されるらしいので、珍しく邦画のお話です。


簡単に、サクっと書くので、気軽に読んでみてください。
英語の話は無し。文化の話がメインです。


この映画から分かるのは、日本人と欧米人がオオカミをどういう視点で見ているか、でしょう。

 まず海外のオオカミ人間を描いた映画を見てみると、

『アンダーワールド』シリーズでは、ヴァンパイアとオオカミ人間が戦います。


この映画に登場するオオカミ人間はこんなんです。


恐いです。モンスターです。


『ハリー・ポッター』シリーズに登場するオオカミ人間もこんな感じ。





欧米の人々はオオカミに対してかなりネガティブなイメージを持っているのが分かります。

童話『3匹のこぶた』、『赤ずきん』でもオオカミは悪者ですよね。

北欧神話にもフェンリルというオオカミが神の敵として登場します。



では、日本人はオオカミに対してどういうイメージを持っているでしょうか。

『おおかみこどもの雨と雪』では「オオカミはなんでいつも悪者なの?」と尋ねるシーンがあります。

ただ、オオカミが悪者として描かれた作品は、全て海外から入ってきたものなんですよね。

自分が持っているイメージを考えてみると、童話や映画の影響で多少悪いイメージがあるかもしれませんが、

そもそもそんなに印象が強くないんじゃないでしょうか。

欧米的な「オオカミ=絶対悪者」という感覚はないはずです。



まとめると、

☆オオカミにたいする考え方
欧米 → 悪者 ネガティブ
日本 → そんなに悪いイメージは持ってない

となります。

ここで、なぜ日本人と欧米人の考え方に違いが生まれたのか考えてみると、文化背景がわかります。

根幹になる考え方は、

欧米人が牧畜主体の民族で、日本人が農耕主体の民族であることです。

欧米人は家畜として牛や羊、豚の飼育を中心に生活しているので、
夜中に大切な家畜を襲いにくるオオカミは脅威だったわけです。

一方で、日本人は農作物中心の生活なので、
害になるのはイノシシやシカなどの草食動物です。
オオカミは草食動物を狩ってくれるので、
どちらかといえばプラスのイメージが強いです。

また、狩りがとても上手なので、狩猟採集中心の生活をしていたインディアンの人々にとっては、神聖な生き物としてとらえられることもあります。アクセサリーがあるので肉食動物であるワシもデザインに使われています。
同じようにアイヌ民族もクマを神聖視するので、熊送りというお祭りがあるそうです。




地理的、民族的な文化が今の物語や映画にまで影響していると思うとおもしろいですよね。

『おおかみこども雨と雪』という作品は、欧米化されつつある日本人のオオカミ観を、本来のプラスのイメージを取りもどすきっかけにもなるんじゃないかなと思います。


この映画は大好きな映画で、同じ細田守監督の『時をかける少女』『サマーウォーズ』も好きです。

細田監督の映画は、なんでもないシーンで泣いちゃうんですよね。
それだけ、キャラクターの心理がよく描かれているんだと思います。

『おおかみこどもの雨と雪』でも「ナナメってる!」というセリフでなぜか泣きました。
かわいいシーンなのに。。よく分からんですね。


ちなみにオオカミと月は関連づけて描かれることが多いですが、
これにも文化的な理由があります。

「月」に対するイメージの違いもそのうち記事にしますね。

では。



 

2013年12月5日木曜日

勉強法 英語の王道


英語力をつける王道は継続することです。

他の科目でも毎日勉強すれば伸びますが、
英語ほど日頃の積み重ねが直接結果に結びつく科目は無いんです。

ただ、同じことを毎日続けるのって想像以上に難しいんですよね。

今回はその壁を突破し、骨太な英語力を身につけるための方法を紹介します。

以前も手帳を使って勉強の自己管理を行う方法を紹介しましたが、

僕がこの一年で行ったのはアクションプランナーという手帳に付いている、
PROJECT AT A GLANCEという表を利用したものです。


以前は単語、音読などを記号で管理してましたが、
表にすると長期間の流れが一目で分かるのでモチベーションアップにも繋がります。


「俺こんなにがんばったんだー」って感じです。


具体的にやるべきことを2つだけ。

1. 日々の音読

どこに行っても通用する英語力を身につけるには次の3ステップが大切です。

① まずは参考書や授業で文法や構文の知識をしっかり身につける

② 次に、英文を読む時に文法・構文を意識して読む

③ 最後に、文法・構文を無意識に把握できるようになるまで繰り返す

この意識→無意識の流れがとても重要です。
毎回構文を意識して読んでいると時間が足りなくなってしまうので、
無意識に知識が使えるところまで落とし込んでやらないといけません。

高校生であれば学校の教科書、受験生であれば入試問題の英文、
社会人の英語学習者であれば映画のスクリプトなどを教材にするといいと思います。

僕は変化をつけないと飽きちゃうので、映画のセリフや、入試問題の英文で気に入ったもの、『リンガメタリカ』などの単語帳を気分で使い分けています。

冷蔵庫にプリントアウトしたものを貼って、毎朝・毎晩読むようにしてます。


下に僕がExcelで作った表を載せておくので、ダウンロードして使ってみてください。

僕はチェックしかしていませんが、音読した回数を記録してもいいでしょうね。



2. 単語

英語を勉強していて、一番根気が必要なのは単語の暗記だと思います。

僕が他の記事で解説しているようなインパクトがある単語であればすんなり覚えられますが、そのまま覚えた方が速い単語も存在するわけです。

学校の単語テストのために勉強して、
覚えたつもりになっていても、しばらく時間が経つと忘れちゃう。

こういう人が多いと思います。

インパクトがない単語は定期的に覚えないと忘れます。

個性が強い人は一度会えば忘れませんが、
普通の人は何度か会わないと忘れちゃいますよね。
そんな感じです。

計画的に会う回数を増やす必要があるわけです。

ここでも重要なのが意識→無意識の流れです。

難しい単語でも、「apple→リンゴ」のように無意識に意味が頭に思い浮かぶレベルまで反復する必要があります。

100語覚えたければ5日間連続でその100語だけを覚えるのも有効です。
学校の単語テストの範囲に会わせる場合はこの方法がやりやすいでしょう。

小学生のころに毎日遊んでたような友達の事って、
長い間会ってなくても忘れないですよね。

5日間連続で一気に覚えた単語はしばらく時間が経ってもなかなか忘れません。

もちろん定期的に確認してやる必要はありますが、
そこも表を使って計画を立てていれば楽にできるはずです。




まず、英語で必須なのは以上の2つですが、学生は他の科目も勉強しないといけないので、
たとえば、数学は「微分・積分を毎日やる」といった感じで管理を行うといいです。



 アレンジの仕方はいろいろあるので、例えば上の画像の一段目のように、
「5日間やって2日休み」を繰り返す方法でもいいと思います。
金曜日に単語テストがあるのを想定するとこんな感じになります。

3日坊主で、続いたためしが無いという人は、
3段目、4段目のように、「初めの3日は音読、次の3日は単語」などのように、
短いスパンでテーマを分けて勉強してみるといいです。


時々、どんな本をどうやって読むのか、どうやって年間300本も映画を見るのか等
訊かれることがあるので、この機会に紹介しておきますね。

実際に僕がやっているのは以下の6つです。

①軽い運動
②読書
③映画
④入試問題の分析
⑤音読
⑥単語

僕は仕事につながるこの6つの項目だけやればいいので毎日するようにしています。

①軽い運動
ジョギングをする時期があったり、腕立て伏せと腹筋をする時期があったり、ある程度幅を持たせておくことで、毎日続けられるようにしています。
体調が悪いときはしません。
やる気がでないときは、ドラゴンボールのDVDを流したりしてモチベーションを保ってます。

②読書
新書、ビジネス書、語学書、参考書、ブルーバックス等です。
小説はあまり読めてません。
テレビを見るのをやめたので、食事中も読んでることが多いです。
英語講師の仕事に活かすため、将来自分も本を出すための勉強として読んでます。
何度か自分で立てたノルマが厳しすぎて挫折しかけていますが、
今では一日最低一冊は軽くこなせるようになりました。
目的意識と習慣づけが大事な気がします。

③映画
半分趣味、半分仕事です。
セリフ、文化背景の分析も兼ねて観ていますが、
読書や運動と違って全く苦にならないので、疲れたときは映画を観るようにしてます。
電車の移動中、ときどき歩きながらでも観てます。
僕の英語講師としての武器はこれなので、誰にも負けないようにしてます。

④入試問題の分析
全国大学入試問題正解から気分で選んだ問題を解いてます。
予備校・塾講師は入試問題をみるとテンションが上がる変態が多いです。
僕もその一人なので、ひたすら机に向かえます。
これは講師として最低限必要な資質かもしれないですね。

⑤音読
上でも書きましたが、プリントアウトしたものを冷蔵庫に貼って音読してます。
音読をするときはプラスのイメージが大切なので、猛烈に気に入った英文をテンション上げて読むか、かっこいいと思う映画の主人公のマネをするといいです。
僕は『Vフォー・ヴェンデッタ』のVのスピーチをよく音読してます。
Vを演じているヒューゴ・ウィービングはオーストラリア出身ですが、
この映画に出ているときは元英国首相のHarold Wilsonのアクセントを真似ているらしく、とても綺麗で知的な発音です。
他に俳優でオススメなのはレクター博士ことアンソニー・ホプキンスですね。『アトランティスの心』あたりがいいんじゃないでしょうか。
女優だとアン・ハサウェイです。声優の仕事もしているので発音が綺麗です。
『プラダを着た悪魔』『猫の恩返し』の英語版がオススメです。

⑥単語
毎日英語を教えていてもけっこうな速度で忘れていきます。
マニアックな単語は覚えると仕事上よくないので、
受験用の単語帳を分析も兼ねて使ってみています。



軽い運動や、音読のところにも書いてますが、
毎日継続するのにはプラスのイメージが大切です。
僕の場合はドラゴンボールや『バットマン・ビギンズ』の腕立てシーンです。

この2つは筋トレ以外でも、家で仕事しているときにテンションが落ちたときは曲なり映画なりを流してます。





"夢中になれるものが
いつか君をすげえやつにするんだ"
  


もう嫌だ、もうやめたいって思っても、
語学の努力は絶対に裏切らないので
根気強く、がんばりましょうね。