連載第2弾目はペトリフィカス・トタルス "石化せよ!"です。
いろんな場面で使われていますが、印象的なのは『ハリー・ポッターと半純血のプリンス』で、列車の中、マルフォイが透明マントをかぶったハリーに対して使うシーンでしょう。
この呪文を受けてハリーは石になります。 (マルフォイ、すごい顔してますね...)
石になって動けません。
この呪文はPetrificus Totalusはpetrify(石化する)とラテン語のtotalis(全体)の合成語です。
今回のメインはpetr-で、これは「石」を意味しています。
petr-(石) + -ify(〜にする)=「石化する」となっています。
この語源を利用して、
petroleum「石油」
petrol「ガソリン」
を覚えましょう。
会話でgasolinと同じ意味でpetrolを使うことはよくあります。
入試で言えば、
In Cyberjaya, petrol-fuelled vehicles will be banned and a low population density will be encouraged.
「サイバージャヤでは、ガソリン車が禁止され、人口密度を下げることが奨励される」
(はこだて未来大学)
といった感じで使われています。
僕が受験生だったころ、よくpetroleum「石油」とcoal「石炭」がごっちゃになってました。
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次の日本分と英文が同じになるように( )内の英語を並び替えると、1語足りない。その足りない1語を1~4よりひとつ選べ。
石炭は燃料として大部分石油にとって代わられた。
Coal has [to / petroleum / fuel / largely / as / given].
1. substitute 2. place 3. step 4. opportunity
中央大学
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こんな問題が出されると、あれ?どっちがどっちだっけ?ってなってました。
ただ、
petroleumを分解してみると、
petrは「石」でoleumはoilと似てます。つまり「油」なんですよね。
petrolも同じようにolをoilと同じだと判断しておけば間違いません。
ちなみにcoal「石炭」の方はchacoalと関連づけると覚えやすいです。
チャコールグレーは墨色、つまり「炭」です。
chacoalは「木炭 」ですね。
エネルギー問題は入試でもテーマになりやすいので、石油、石炭ははっきり区別できるように覚えときましょう。
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ここからは余談ですが、バチカン市国にあるサン・ピエトロ大聖堂も石に関係しています。
サン・ピエトロ大聖堂のピエトロはペトロをイタリア語読みしたものです。
ペトロはキリストの使徒の一人で、サン・ピエトロ大聖堂はペトロの墓の上に建てられました。
ペトロの本名はSimon(シモン)でしたが、イエス・キリストに「お前は石である。その上に私の教会を建てる」 と言われたことに由来して「石」を意味するペトロというあだ名が定着したようです。
映画『ダヴィンチ・コード』の続編、『天使と悪魔』バチカンを舞台にしているので、映画を観るとサン・ピエトロ大聖堂の様子がよくわかるはずです。
ローマ教皇を選出するコンクラーヴェもしっかり描かれているので面白いですよ。
サン・ピエトロ大聖堂には行ったことがあるんですが、入るのにめちゃくちゃ並びます。
写真の奥の方までズラーーーっと並んでるの、伝わりますかね。
この時はほとんど何の知識も無く勢いで行ってしまったので、
「なんか分からんが、すげえな」って感じでした。笑
今はキリスト教関連の本もたくさん読んでるので、
次に行くときには見え方が全然違うはずです。
知識や知恵が増えると世界の見え方が変わるんですよね。
次はいつ行けるかなあ。。
では、今日はこのへんで!
次は『アズカバンの囚人』に登場するリディクラス!にします。
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