ハリー・ポッターシリーズの魔法の名前はほとんどがラテン語からギリシャ語から作られたもので、中には英単語を覚える時に役に立つものがあります。
ハリー・ポッターが好きな方にとっては魔法を唱えるシーンはかなり強い印象が残っているはずですよね。
魔法のインパクトを利用して単語を増やしましょう。
今日は『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』より、
"アセンディオ!"を紹介します。
記事後半にいくに連れてレベルを上げてますので、上級者の方もお楽しみに。
この呪文が登場するのは、ハリーを含む3大魔法学校の4人が対抗試合をしている最中です。
水中で呼吸をするために使っていた薬が切れてしまったハリーが、一気に浮上するシーンで唱えています。
ascendioはラテン語から作られた魔法で、英語で言えばascendです。
そのまんまですね。
[動詞] ascend
1. 登る、上がる
2. (山など)に登る、上がる
ascend the stairs「階段を上がる」といった感じで大学入試の英文でも見かけます。
勢いよく上がっていくイメージがつかめると思います。
ascendは、a-(...へ)+scend(登る)といった感じに分解できるので、
反対の意味の
descend = de-(下へ)+scend(登る) = 下りる
も覚えておきましょう。
decendant「子孫」
も家系図で下へ進むことは子孫を示すことになるのでイメージしやすいでしょう。
入試では注釈がつくレベルの単語ですがcondescendという単語も映画ではよく使われています。
con-(完全に)+ descend(下りる)= へりくだる、謙遜する
もともとは自分の立場を「完全に下にする」ことから「謙遜する」という意味をもっていますが、
逆に、相手をの立場を「完全に下にする」という意味でも使う事ができるので、
「相手を見下す」という意味で使われることもあります。
辞書には「いばって恩着せがましくする」という意味で載っています。
映画や日常会話で使われるときはこちらの意味で使うことが多いです。
『グッド・ウィル・ハンティング』で、ロビン・ウィリアムズが演じるショーンと数学教授のランボーが口論するシーンでも使われています。(1:45:20)
"That's why I don't come to the goddamned reunions, 'cause I can't stand that look in your eye. Ya know, that condescending, embarrassed look. You think I'm a failure. "
「君のその顔がイヤで同窓会に出ないんだ 僕を憐れむ目つき
だが 僕は敗北者じゃない」
『ダークナイト・ライジング』のブルースとセリーナ・カイルが慈善パーティーで対面するシーンもいい例です。
Selina: His wife's in Ibiza. She left her diamonds behind, though. Worried they might get stolen.
Bruce: Mm. It's pronounced Ibeetha. You wouldn't want any of these folks realizing you're a crook, not a social climber.
Selina: You think I care what anyone in this room thinks of me?
Bruce: : I doubt you care what anyone in any room thinks of you.
Selina: Don't condescend, Mr. Wayne. You don't know a thing about me.
『ソーシャル・ネットワーク』のマーク・ザッカーバーグのセリフも好きです。
相手側の弁護士に対して言うセリフ。
"Did I adequately answer your condescending question? "
あえて訳は載せないので、映画を観たことがある方、これから観る方は注目して観てみてください。
ちなみに『マリー・ゴールドホテルで会いましょう』『パリ、ジュテーム』『トゥルー・ロマンス』でも使われてますよ。
レベルが高い割に使用頻度が高い単語なんです。
では、今日はこの辺で。
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