2013年8月16日金曜日

『華麗なるギャツビー』『欲望のバージニア』、狂騒の1920年代

仕事が少し落ち着いたので、7月, 8月に観た映画を少しずつまとめていこうと思います。

まずは以前予告していた『華麗なるギャツビー』の舞台となっている禁酒法時代の話から!

そして同じ時代を舞台としている『欲望のバージニア』に触れていきます。





『華麗なるギャツビー』
あらすじ:ニック(トビー・マグワイア)が暮らす家の隣に建つ、ぜいを凝らした宮殿のような豪邸。ニックは、そこで毎晩のように盛大なパーティーを開く若き大富豪 ジェイ・ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)と言葉を交わす仲になる。どこからやって来たのか、いかにしてばく大な富を得たのか、なぜパーティーを開 催し続けるのか、日を追うごとに彼への疑問を大きく膨らませていくニック。やがて、名家の出身ながらも身寄りがないこと、戦争でさまざまな勲章を受けたことなどを明かされるが、ニックはこの話に疑念を持つ。(シネマトゥデイ)





 『欲望のバージニア』
あらすじ: 禁酒法時代のバージニア州、ボンデュラント3兄弟は密造酒ビジネスで幅を利かせていた。野心家の三男ジャック(シャイア・ラブーフ)は牧師の娘バーサの気を引こうと苦心し、リーダー格の次男フォレスト(トム・ハーディ)は、シカゴから来たワケありの過去を持っていそうな女性マギー(ジェシカ・チャステイ ン)と恋仲になる。そんな時、新たに着任した特別補佐官レイクス(ガイ・ピアース)が法外な賄賂を求めてくる。レイクスの要求を拒否した兄弟は、非道な脅迫にさらされることとなり……。シネマトゥデイ



『華麗なるギャツビー』と『欲望のバージニア』 はどちらも同じ1920年代を舞台としています。

アメリカが1917年に第一次世界大戦に参加し、イギリスやフランスへの食糧・軍事物資の輸出が急増したことから、自動車・電気・石油産業が著しく成長しました。

それにともない、大量生産・大量消費、モータリゼーション、ジャズや映画といった大衆文化の発達など、現代の生活様式の原型となるようなアメリカ文化が誕生し、1920年代はアメリカの黄金時代と言われています。

しかし、その裏で1919年の禁酒法が制定され、酒の密造・密売で利益をあげたマフィアや野心を持った人々が力をつけていきます。

禁酒法の裏で力をつけたマフィアの代表格は『ゴッドファーザー』のモデルとなっているアル・カポネでしょう。(『ゴッドファーザー』はアル・カポネをモデルにしていますが、時代背景は第二次大戦後なので禁酒法の描写はありませんが。。)

そして、ギャツビーや『欲望のバージニア』に登場するボンデュラント兄弟も、禁酒法の裏で違法に力をつけた野心家だったわけです。


2つの映画を比べてみると同じ時代であるにもかかわらず、かなり景色が違っていることがわかると思います。

これはニューヨークとバージニアの地域の差で、アメリカが急成長を続ける中で人口が都市に集中していったことを象徴しています。

『華麗なるギャツビー』の舞台のニューヨークは華やかですが、『欲望のバージニア』は田舎感がありますよね。(ギャツビーの華やかさはバズ・ラーマン監督の”過剰な”演出なので実際はもう少し落ち着いていたはずですが。笑)


禁酒法時代を舞台にした映画、特にギャングものは人気があるようで調べていたらたくさん出てきました。

『お熱いのがお好き』(1959)
『俺たちに明日はない』(1967)
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984)
『スカーフェイス』(1983)
『アンタッチャブル』(1987)
『ミラーズ・クロッシング』(1990)

同じ時代を背景にした映画を並べて観るのも、いろいろ勉強になって楽しいです。


*****


7月、8月は『モンスターズ・ユニバーシティ』『アフター・アース』『ワールド・ウォーZ』『ローン・レンジャー』も観たので、近いうちに記事にしていこうかなと思っています。

『世界にひとつのプレイブック』『ムーンライズ・キングダム』『クラウド・アトラス』あたりもレンタル開始したので書こうかな。。

こんなこと言いながらいつも1ヶ月くらい放置しちゃうので頑張ります。。


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