トム・フーバー監督の「レ・ミゼラブル」観ました。
「英国王のスピーチ」がすごく好きだったので、絶対劇場で観たかった映画です。
ブルーレイ出るのが待ち遠しい!
今回は劇中でジャン・バルジャンが歌う曲に登場する、
homeという単語について考えましょう。
homeという単語を聞いてどんなイメージを思い浮かべますか?
まずは、同じ「家」という意味を持つhouseという単語と比較すると分かりやすくなります。
houseは建物としての家、つまり「家屋」です。
建物であれば広く使われるので、
ハウスワインはお店という建物で扱うワインですし、
上院、下院などの議会もupper house, lower houseというように、
houseは人が住む場所でなくても、建物であれば使うことができます。
houseは具体的な建物を示してるんですね。
homeはその逆で、抽象的なイメージが意識されます。
go homeで「家に帰る」と言うときは、
物理的に帰るというよりも、
心が一番安心できる場所に帰るという意識がはたらいています。
at homeという表現も、「くつろいで」という意味になりますが、
homeが「心が帰る場所」=「一番安心できる場所」だと考えると、
理解しやすいと思います。
*ここから軽くネタバレあります
① Bring him home
映画「レ・ミゼラブル」の中でhomeが登場するシーンは、
主人公ジャン・バルジャンの娘、コゼットが
革命に参加する若者マリウスと愛を誓った後、
その事実を知ったジャン・バルジャンが祈りを捧げるシーンです。
曲のタイトルはBring him home。
直訳すれば、「彼をhomeに帰して」ですね。
ここでのhimは革命で死ぬ可能性があるマリウスです。
では、このときのhomeは何のことなんでしょうか。
この場合はマリウスにとってのhomeです。
マリウスにとってのhomeとは、
愛を誓い合ったコゼットのことでしょう。
つまり、homeがちゃんと心が帰る場所という意味で使われていますね。
コゼットの父親であるジャン・バルジャンは、複雑に感じながらも
マリウスを娘のもとに還すため、祈りを捧げ、行動に移していきます。
② Epilogue
実際にはこの曲の前に言うセリフなんですが、
ジャン・バルジャンのセリフにhomeが登場しています。
Bring me homeというセリフです。
コゼットの元を去ったジャン・バルジャンが最期を迎えるシーンです。
ここでのhomeはどんな意味で使われているでしょうか。
答えはまだ言わないので考えてみてくださいね。
つづく。
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