2012年11月2日金曜日

Vフォー・ヴェンデッタ その2


今回から、ネタバレが増えるかもしれないので

気になる方は映画を見てから読んでください。







今回はVがイヴィー(ナタリー・ポートマン)に卵焼きをごちそうするシーンです。


(かわいいエプロンしてます。。)

Would you care for ~ 「〜はいかが?」

「卵と一緒に紅茶はいかがかな」ですね。



I'm starving

starveは「飢える」という意味の動詞です。

進行形で使って、「腹ぺこなの!」って感じです。




テーブルに料理が置かれた瞬間食べます。食い気味に食べます。

いただきますとか言いません。

I'm starving の感じが出てますね。



(そりゃ美味しいでしょう。)





I haven't had real butter since I was a little girl.

「本物のバターなんて子どものころ以来だわ!」

作品の時代背景がサトラーという指導者の独裁政権下なので、バターも食べられないんですね。

牛乳すら手に入らない設定です。

サトラーはもちろんヒトラーをオマージュしてます。

(このセリフ、僕の基本動詞の授業を受けてる生徒は思い出せるはずです)




バターなんて手に入るはずがないので、当然疑問に思うわけです。

 
ここからが大事なやり取りです。



「政府の貨物列車だ。サトラーのところに向かうね。」



 イヴィー「サトラーから盗んだってこと?」

    V「そうだ」





「どうかしてるわ」












この「どうかしてるわ」に対するVの返答が今日の本題です。



"I dare do all that may become a man.

Who dares more is none."



ここがシェイクスピア「マクベス」の引用です。



男となるならばなんだってしよう

それ以上やれば人でなしと言われても



主人公のマクベスが、暗殺を渋っているシーンで、

マクベス夫人にそそのかされた時に言うセリフです。

(*斜体にしているところは日本語字幕ではカットされています)

 
noneが「人でし」と訳せるのは、この後にマクベス夫人

What beast was't, then,

 (人でなしだというのなら)何の獣だというの

というセリフが続くからです。



さりげなくシェイクスピアの引用を言ってのけた(キメ顔の)Vに対して、


イヴィーは「マクベス」の引用であることを的中させます。


Vも感銘を受けたように Very good. と返します。





ママが読み聞かせてくれていたの


used to がポイントですね。




それ以来、役者志望になったわ




舞台や映画にね



9歳のときに「十二夜」のヴァイオラを演じたの

母はとても誇りに思ってくれたわ


この後はイヴィーの母親の話になり、Vの有名なセリフが続きます。

(*ここの斜線の部分も日本語字幕では省略されています。ささいなことですが、省略されている微妙なニュアンスの違いを感じると、英語を勉強しててよかったなーと思います。やっぱりそのままの感覚で楽しみたいですもんね。)


今日はここまで。

次回は・・・どこを取りあげるか考え中です。

リクエストがあれば応じるので

FacebookかTwitterによろしくお願いします。

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