今回から、ネタバレが増えるかもしれないので
気になる方は映画を見てから読んでください。
今回はVがイヴィー(ナタリー・ポートマン)に卵焼きをごちそうするシーンです。
(かわいいエプロンしてます。。)
Would you care for ~ 「〜はいかが?」
「卵と一緒に紅茶はいかがかな」ですね。
I'm starving
starveは「飢える」という意味の動詞です。
進行形で使って、「腹ぺこなの!」って感じです。
テーブルに料理が置かれた瞬間食べます。食い気味に食べます。
いただきますとか言いません。
I'm starving の感じが出てますね。
(そりゃ美味しいでしょう。)
I haven't had real butter since I was a little girl.
「本物のバターなんて子どものころ以来だわ!」
作品の時代背景がサトラーという指導者の独裁政権下なので、バターも食べられないんですね。
牛乳すら手に入らない設定です。
サトラーはもちろんヒトラーをオマージュしてます。
(このセリフ、僕の基本動詞の授業を受けてる生徒は思い出せるはずです)
バターなんて手に入るはずがないので、当然疑問に思うわけです。
ここからが大事なやり取りです。
「政府の貨物列車だ。サトラーのところに向かうね。」
イヴィー「サトラーから盗んだってこと?」
V「そうだ」
「どうかしてるわ」
この「どうかしてるわ」に対するVの返答が今日の本題です。
"I dare do all that may become a man.
Who dares more is none."
ここがシェイクスピア「マクベス」の引用です。
“男となるならばなんだってしよう
それ以上やれば人でなしと言われても”
主人公のマクベスが、暗殺を渋っているシーンで、
マクベス夫人にそそのかされた時に言うセリフです。
(*斜体にしているところは日本語字幕ではカットされています)
noneが「人でなし」と訳せるのは、この後にマクベス夫人の
What beast was't, then,
(人でなしだというのなら)何の獣だというの
というセリフが続くからです。
さりげなくシェイクスピアの引用を言ってのけた(キメ顔の)Vに対して、
イヴィーは「マクベス」の引用であることを的中させます。
Vも感銘を受けたように Very good. と返します。
ママが読み聞かせてくれていたの
used to がポイントですね。
それ以来、役者志望になったわ
舞台や映画にね
9歳のときに「十二夜」のヴァイオラを演じたの
母はとても誇りに思ってくれたわ
この後はイヴィーの母親の話になり、Vの有名なセリフが続きます。
(*ここの斜線の部分も日本語字幕では省略されています。ささいなことですが、省略されている微妙なニュアンスの違いを感じると、英語を勉強しててよかったなーと思います。やっぱりそのままの感覚で楽しみたいですもんね。)
今日はここまで。
次回は・・・どこを取りあげるか考え中です。
リクエストがあれば応じるので
FacebookかTwitterによろしくお願いします。
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