2012年11月2日金曜日

Vフォー・ヴェンデッタ その1補足

前回のせた英文にミスがあったのでお詫びともう少し詳しい解説を。。

赤字のfromが抜けていました。すみません。


"A more perfect stage could not be asked for.

It is to Madame Justice that I dedicate this concerto...

in honor of the holiday she seems to have taken from these parts...

and in recognition of the imposter that stands in her stead. "


"これ以上のステージは望みようが無い

中央刑事裁判所にこの演奏会を捧げる

休暇を取って不在の"正義"と

代わりに住み着いた"偽善"に敬意を表して"
 



まず2文目冒頭
It is to Madame Justice that I dedicate this concerto 

It is ~ that ... の強調構文になっています。

本来の形は

I dedicate this concerto to Madame Justice

ですね。
 

強調構文は別の機会にお話しするとして、

Madame Justiceって何?って感じですよね。

Lady Justiceとも呼ばれるそうですが、

中央刑事裁判所(オールド・ベイリー)のてっぺんについてる女性の像です。

(↑リンク先のWikipediaのページの下の方にLady Justiceの記述もあります)






続いて

in honor of the holiday she seems to have taken from these parts



in honor of ~ は「〜に敬意を表して」

代名詞sheはMadame Justiceを受けています。



the holiday she seems ~ の箇所は 名詞+SV となっているので

関係代名詞の省略です。

she seems ~ 以下が the holiday の説明になっています。


these partsは「この地域」となりますが、

ここでは中央刑事裁判所のことですね。

fromは「〜から離れて」という分離の意味でとらえるといいでしょう。



seems to have taken はいわゆる完了不定詞です。

ちょっと難しくなるので完了形の継続(〜し続けている)の意味が理解できてれば大丈夫です。


直訳すると、


「正義の女神がこの場を離れて取っている休暇に敬意を表して」


 となります。(わかりにくい)


 「休暇を取って不在の"正義"」


上に載せた訳は日本語字幕をそのまま使っていますが、かなり綺麗ですね。




続いて、and以下

 and in recognition of the imposter that stands in her stead.


 andは in honor of ~ と in recognition of ~ をつなげています。

imposterは「偽物」という意味ですが、


thatは関係代名詞の主格、


stands in her stead 「正義の女神の代わりに立っている」となっているので、
(insteadと似てますよね) 


正義の女神の偽物になります。

だから「偽善」と訳されているんですね。


in recognition of は「〜を認めて/〜を表彰して」なので、

「敬意を表して」とは異なります。

セリフの主のVは"正義"と"偽善"に対して認識を変えていることが分かりますが、

ここは字幕の限界でしょう。

「"偽善"に敬意を表して」というのは皮肉ですね。

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