2012年9月16日日曜日

stick 「棒」からひろがるイメージ




予告してからしばらく時間があいてしまいましたが、

今日は"stick"についてです。

stick(スティック)ときいたら、まず「棒」を思い浮かべると思いますが、

英語のstickは動詞でも使われるのでかなりイメージが広がってきます。


動詞でつかわれるstickはこんな感じ。








Stick to fun! ポッキーのパッケージの裏面です。





stickは棒のイメージから、「突き刺す、突き出る」という意味を持つようになります。


また、さらに派生して、壁に写真を突き刺して固定する、「貼り付ける」という意味に派生していきます。




押しピンの先端部分を見てみると、ちゃんと棒状になってますよね。







ここで少し考えてみてほしいんですが、

貼り付けるときに使うものって他に何か思いつくでしょうか。。







・・・そう、のりですね。ベタベタ貼り付けるのりです。

昔は押しピンのような棒で突き刺して固定していただけでしたが、

時代が進むにつれ、のりが発明されました。

今じゃ両面テープです。


stickについてもだんだん「ベタベタ貼り付ける」って意味だけが出るようになっていきます。

形容詞のstickyは「ベタベタする」という意味だけで使われています。

また、日本でいうベタベタ貼り付ける付箋(ポストイット)も、

アメリカではsticky(スティッキー)と呼ばれています。

(macをつかっている方は同じ名前のアプリがあるのでピンときますよね。)







こんな感じで「ベタベタ貼り付く」という意味を持つので、

ポッキーの裏面に書かれている、

Stick to fun!も

「楽しいことにベッタリ貼り付け!」

という意味になるので、

写真の下に書いてある、

「いつも楽しいことといっしょ!」

につながってくるんですね。



入試問題でよくみかける熟語だと、

stick to, stick withがあります。

① stick to

stick toのtoは "go to ~" のように「方向・到達」をあらわす前置詞なので、

「to以下のものにベッタリ貼り付いて離れない」と言う意味になり、

例えば、

stick to a plan            「計画に忠実である」
stick to old customs    「古い慣習にこだわる」

など、こだわりや固執することをあらわしたり、

stick to one's conviction 「信念を貫く」

のように「棒」のイメージで「貫く」とすると分かりやすいものもあります。



② stick with

stick withも「〜にべったり貼り付く」もしくは「〜といっしょにベッタリ貼り付く」となるので、ほとんどstick toと同じ意味で、

stick with one's job「仕事を続ける」

というように使われます。


③ その他

stickの過去分詞のstuckも

be stuck in a traffic jam「渋滞にはまって動けない」

という形で使われます。

stuck自体も形容詞で「つまった」という意味で使われますね。

これも「ベッタリ貼り付けられて」動けないというところから来ています。





映画「ハリー・ポッターの炎のゴブレット」を見た方だとイメージしやすいと思うんですが、

クィディッチ・ワールドカップにデスイーター(敵)が攻めて来たという危険な状況で、

ロンのお父さんが子ども達に

Stick together!

「ベッタリ貼り付いて一緒になっとけ!」

→「はなれるな!」

と声をかけていました。






もうちょっと踏み込んでもいい気がしますが、とりあえず今日はここまでにします。

たぶん、全然関係ないですが、このstickが「ベタベタ貼り付く」イメージ、

これと結びつけとくと覚えやすいです。






スティックのり。。

まさに!って感じですよね。笑





***

前回のような映画を使って英語を解説する記事を増やしたいなーと思っているので、

みなさんの好きな映画を教えてください。

記事に使うかどうかは映画を見てみないとわかりませんが、

教えていただいた映画は絶対に見ます。


Twitterで@ShuheiOkazakiをつけてツイートするか、

Facebook, もしくはメールでも、手段はなんでもいいので、

よろしくお願いします。













0 件のコメント:

コメントを投稿