講師が教えすぎると、生徒の成績は上がりません。
思考力もつきません。
学校で行われているような授業は基本的に、
教科書に書いてあることを読み上げているだけであるように感じます。
少なくとも僕が中学や高校で受けてきた授業はそうでした。
10個ある内容を1から10まで全て読み上げる。
その作業に意味があるとは到底思えません。
書いてあることなら読めば分かりますから。
結局そんな授業なんか聞いていませんでしたし、
定期テスト対策は自分で授業中に行っていた記憶があります。
講師の役割は、授業の中で生徒に気づかせることです。
理解しなければいけない10個ある内容のヒントだけを与えることです。
生徒目線でみれば、授業中に教わった内容と、気づいた内容とでは、定着度は雲泥の差です。
自分の頭で考え、気づくことはとても気持ちがいいことで、
脳みそにしみ込んで行く感じがします。
だから記憶にも残り、必要なときに使えます。
僕が高校生の頃にお世話になった数学の先生は僕が質問に行くと、
「1から10まで質問するんですか?」
と、質問しすぎる僕を諭してくれていました。
浪人していた頃からお世話になっている関正生先生も先日ブログで、
執筆されているスタンスについて、内容を限定することの重要性を語られていました。
以下引用です。
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まず僕の執筆のスタンスは「“今までにない英語の新しさ”を伝える」です。
従来の英語教師・本の多くは「網羅型」です。それはそれでもう星の数ほどの本、もちろん良書もあるので
あえて出版する必要はないと僕は思います。
でも僕は、「教師の力量次第で“網羅しなくてもいい”状態」を作り出せると信じています。
従来型:1・2・3・4・5・6・7・8・9・10… とひとつずつ教える(網羅する)
僕の考え:1 ・ 3 ・ 7 ・ 10だけ教える
僕は一部のポイントをつけば、その間にある(2や4などの)知識はマスターできると考えます。
これがその教師の力量です。極論を言えば、1と10だけ教えて、その間の2~9までマスターさせる教師は達人ということです。
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引用元のブログはこちら。
僕も普段塾で教えていて、「今のは説明しすぎた」と反省することは多々あります。
そういうときはたいてい生徒は内容を忘れてしまっています。
本来20分かかる説明を5分でして、余った時間で自分で考えさせた方が圧倒的に生徒の記憶に残っているというのが、授業していてよく感じることです。
気づかせるということは、教えることよりもはるかに難しいでしょう。
ただ、自分で気づいたように感じさせることは、できるのではないかと思います。
一生懸命説明してしまいがちな先生は、たまにはざっくり説明してみてもいいのではないでしょうか。
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