昨日のブログに引き続き、
講師が教え過ぎることによる弊害について考えます。
塾で教えていると、授業を延長して行っている講師をよく見かけます。
一見、熱心に教えているように見えますが、
それが生徒にとって本当にいいのかどうか。
与えられた時間の範囲で授業をするのがプロです。
熱心さと自己満足を履き違えてるのではとも思います。
本来授業が終わる時間を過ぎると、生徒の集中力は一気に落ちます。
講師の集中力も同様でしょう。(自覚は無いかもしれませんが。)
そんな状態で授業を延長しても、意味があるとは思えません。
中には、講師の熱心さに動かされ、勉強にやる気を出す生徒もいるでしょう。
やる気が上がれば、それが1番です。
ただ、延長して授業を行うと、
生徒が勉強した気になってしまいます。
講師も授業した気になってしまいます。
これは最悪です。
延長することの1番の弊害は、
生徒が勉強したつもりになり、
講師が授業をしたつもりになってしまうことです。
昨日のブログで書いた通り、
教え過ぎると、生徒の実力は上がりません。
また、生徒が勉強したつもりになってしまうと、
最も大切な復習が疎かになってしまいます。
僕の塾では一コマの授業は80分です。
最後のコマの授業が終わって、生徒を完全に帰宅させる時間まで40分あります。
この時間、完全に授業を延長すれば、
120分にもなります。
120分も同じ科目の授業を続けても、自己満足に終わってしまうだけで、
効果は限りなく薄いものになります。
仮に生徒にやる気があっても、頭がついていきません。
普通の人間に120分も集中力を持続させることはできません。
僕も教える仕事を始めたころは、よく授業を延長していました。
熱心になればなるほど、多くを伝えたくなります。
多くを伝えようとすればするほど、
伝えたい内容は薄れていきます。
ポイントを絞らないといけないことに気がついたのは、
ほんの一年くらい前です。
そこから一気にスタイルを変えました。
まだ、うまくできない部分もありますが、
確実に実感できています。
まず、教え過ぎることをやめましょう。
伝える内容を制限し、
時間内に授業を終わらせるプロ意識を持ちましょう。
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